フロントフォークオイルシール交換   

走行距離も2万キロになったのと、右側のフロントフォークが若干オイル漏れしていたので、オイルシール交換を実行!

用意したもの
・フロントフォークオイルシール交換セット (純正部品、ホンダで注文)×2
・フロントフォークオイルドレン(純正部品)×2
・フォークオイル10号(一缶)
↑この三つはホンダドリーム姫路で注文。全部で6000円ぐらい。
・フォークシールドライバー(友達から借りた。工具のお店ストレートで4000円で売ってます。専用工具)
・オイルレベルゲージ(これも友達から借りました。)
・マイナスドライバー(ダストシール、オイルシールクリップ取り外しに使用)
・レンチ類(色んなものの取り付け、取り外し用)
・プラスドライバー(スピードメーターケーブル取り外しに使用)
・万能グリス(色んなところのグリスアップに)
・ボンスター(インナーチューブのサビとりに)
・ピカール(インナーチューブサビとり&アウターチューブ磨きに)
・ヘキサンゴンレンチ
・ウエス
・プラスチックハンマー
・ゆるみ止め剤
・ 556

作業工程

その1
まず、フロントフォークの上部にあるボルトをゆるめます(写真右側の○)。ここはゆるめるだけ。これ外しちゃうとフォークを傾けたときにオイルがどばーって出て、スプリングとか色々出てきます。
次に、写真左の○の部分は、まだゆるめません。
その2
次に、これは僕だけかな?STORZのフォークガードをつけてるので、○のところのタイラップを切って、フォークガードを外します。
その3
フォークガードを外したら、フォークの下部についている小さいほうのボルトをゆるめます。これはシャフトとなっているボルトがようにしているボルト、それから、スピードメーターギアのねじを外して、スピードメーターワイヤーを外します。写真には写ってないけど、スピードメーターワイヤを固定しているアウターチューブについているバンドも外しておきます。
それから、この写真の反対側のブレーキユニットを固定しているボルト二本を外して、ブレーキを外します。
それから、タイヤのシャフトになっているボルトをゆるめて、タイヤを外します。タイヤ、スピードメーターギア、タイヤカラー、シャフトをダンボールの上に置いておきます 。
それから、フロントフェンダーを固定しているボルト4本を外して、フロントフェンダーを外します。
その1でゆるめた、フォークトップのボルトはステムからフロントフォークを外してもゆるめることは可能ですけど、左の写真の右下の○の部分と、左下の○の部分は固定されている状態でボルトゆるめないと、フォークを外してしまってからでは苦労すると思います。
その4
ここまでできたら、ジャッキをエンジン下部にかまして、ジャッキアップしておきます。ジャッキアップする高さ的には、バイクをまっすぐにする程度。タイヤを浮かせるほどジャッキアップしなくていいです。
その5
次に、写真左下の○のフロントフォークを固定しているボルトをゆるめます。
このボルトはゆるめるだけで、フォークは外れるので、ボルトを外してしまう必要はないです。
その6

次に、○の部分をゆるめます。これもゆるめるだけで、ボルトはそのままでフロントフォークは外れます。
その5〜6の行程を左右で行えば、フロントフォークが外れるので、フロントフォークがおっこちないように手で押さえながら、少しずつボルトをゆるめていきます。
フロントフォークが外れた状態。
ブレーキ、スピードメーターワイヤーがぶらーんとしてます。
ちなにみ、青いジャッキはストレートのセールのときに購入した、バイク用ジャッキ。便利な一品です。
その5
フロントフォークが外れた状態。
ここで、アウターチューブが汚かったので、きれいに磨いて、インナーチューブのサビも気になたので、ボンスターで点サビを写真の上下方向に磨いて、ピカールできれいにしてサビ取り!しんどかったので、適当にしかしてないですけど。
その6

フロントフォークトップにあるこのボルトをゆるめます。
ここを 外すとしたの写真のようにスプリングと筒が出てきます。
フォークトップのボルトをゆるめると、筒が飛び出してきますけど、FTRの場合はどっかに飛んでいくということはないので、普通にゆるめて外すだけ。
トップのボルトを外したあとは、フォークオイルを抜きます。
フォークを逆さにして、トレーにオイルを出します。
2万キロほど走ってる僕のFTRのオイルは黄土色してました。
新品のオイルはキレイな紫で、ファンタグレープみたいな色してます。
だいたいフォークのオイルがぬけたら、逆さのまましばらく放置。
もういっぽんも同じ行程でオイルをぬきます。
その7

オイルがぬけたら、アウターフォークの下側にある、ドレンボルトをゆるめます。
左下の○のシャフトが入っている部分の上側にボルトがあるので、ヘキサゴンレンチを入れてボルトをゆるめます。
このボルトはねじロックで硬くなっているので、アウターを万力などでへこまない程度で固定して外します。
我が家には万力がなかったので力技でぬきました。
ラチェットにヘキサゴンレンチと同じ形状のものをつけれたので、それを利用して抜きました。
このときに中の部品と一緒にボルトが供回りしてしまう場合は、フォークにスプリング、筒、トップボルトをつけてまわすと、供回りしないらしいですけど、そんなことしなくてもできました。
(このあたりから、写真撮るのを忘れてたので、写真使いまわしです)

その8

アウターチューブ下部のボルトを外して、アウターチューブ上部にあるダストシールをマイナスドライバーでこじりながら外すと、その下にサークリップ(写真)があり、そのサークリップをマイナスドライバーで外します。 ダストシールは再利用しないので、インナーチューブ、アウターチューブに傷をつけないように適当にはずしても大丈夫です。
サークリップをはずせば、次はアウターチューブとインナーチューブを持って、カコンカコンと何度かいわせて引き抜きます。そうすると中から下の写真のようなものが出てきます。
これは汚れないようにおいておいて、出てきた部品などきれいに洗浄して、インナーチューブ、アウターチューブも洗浄。
きれいに洗浄できたら、次は組み付け。
その9

まず、インナーチューブの中に鉄の棒を入れて、インナーチューブの先から鉄の棒が出るので、そこにアルミのカラーを取り付ける。
そして、組んだインナーチューブをアウターチューブに入れて、新品のドレンワッシャーをドレンボルトに取り付けて、インナーチューブを固定する。
ここまでできたら、次はフォークオイルを規定量の365cc入れます。
インナーチューブを何度かゆっくり上下に動かして、フォーク内の空気を抜きます。
空気が抜けたら、油面をレベルゲージで計って、規定の高さになっていたら、スプリング、スプリングワッシャー、ステンレスの棒の順番で、インナーチューブを伸ばして入れていきます。スプリングの向きは密になっている方が下向き。
全部いれれたら、オーリングとトップボルトを組み付けます。
後は、ばらした順番と逆に組み付けていきます。

フロントフォークオイル交換、オイルシール交換ついでに、メーターギアの掃除と、フロントタイヤのアスクルシャフトのグリスアップをしっかりしておくといいですよ。しょっちゅうバラスこともないので、いい機会だと思います。
専用工具を友達から借りたので、今回はかなり安く済ませることができました。お店に出したら工賃だけでも2万ぐらいかかるだろうから、部品代合わせると3万ぐらいかな。そんなに大変じゃない(工具がいっぱいそろってるからそう思えたのかも)から、ぜひぜひ自分でチャレンジしてみてはと思う作業です。